06海外OEM更新 2026-09-04読了 約6

国内OEMと海外OEMはどっち?価格・品質・納期を比較

国内が高い、海外が安いという比較は数量次第で逆転します。見落とされやすいのは、問題が起きたときに作り直せるかどうかの差です。

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目次8
  1. 01判断材料は数量と改良回数
  2. 027軸で比較する
  3. 03海外は「起きた後」の回復が難しい
  4. 04国内が向いている場面
  5. 05海外が向いている場面
  6. 06総額で比べる
  7. 07国内で仕様を固めてから海外へ
  8. Q&Aよくある質問

01判断材料は数量と改良回数

国内が高く海外が安いという比較は、数量次第で逆転します。判断に必要なのは、年間の発注数量と、仕様を何回作り直す見込みがあるかの2点です。

027軸で比較する

国内OEM海外OEM
単価高め数量が多いほど有利
初期費用型・パターン代は同等同等+送金・書類の手間
最低ロット小ロット対応が多い大きめ(少量は割高)
納期短い(2週間〜2か月)輸送を含めて長い(2〜4か月)
品質のばらつき小さい工場差が大きい。検品が前提
やりとりの負担小さい言語・時差・貿易条件の確認が必要
問題が起きたときの回復作り直しや訪問で対応できる作り直しも返金も断られることがある

03海外は「起きた後」の回復が難しい

単価と納期の差より大きく効くのは、問題が起きたときに直せるかどうかです。国内なら工場に行って現物を見ながら作り直しを相談できます。海外、とりわけ中国の工場では、指定した寸法と違う物が全数で届いても、代金を先に送っていれば作り直しも返金も断られ、泣き寝入りで終わる例が多くあります。具体例と原因になる支払い条件は中国OEMの始め方にまとめました。

  • 距離:不良の確認と返送に運賃と日数がかかる。少量なら送料だけで利益が消える
  • 支払い:前払いと出荷前の全額支払いが慣習で、受け取る前に代金が相手に渡っている
  • 基準:許容差や限度見本が書面にないと、「仕様どおり」と主張されて覆せない
  • 法的手段:紛争解決地が相手国だと、少額では費用が回収額を超える

04国内が向いている場面

  • 初回で数量が少ない(数十〜数百)
  • サンプルを何度も作り直す前提の商品
  • 納期が短く、時期を外せない
  • 工場に立ち会う、現物を頻繁に確認する必要がある
  • 「日本製」の表示が販売上の価値になる

05海外が向いている場面

  • 同一仕様で継続的にまとまった数量を作る
  • 国内では対応工場が少ない工程・素材を使う
  • 価格競争の激しいカテゴリで単価が売上を左右する
  • 検品と物流の体制を自社かパートナーで持てる

06総額で比べる

比較は単価ではなく、1個あたりの総コストで行います。

  • 国内:単価 +(初期費用 ÷ 数量)+ 国内送料
  • 海外:単価 +(初期費用 ÷ 数量)+ 輸送費・保険 + 関税・通関 + 検品費 + 国内配送 + 為替の余裕

数量が小さいほど、右側の固定費が1個あたりに重くのしかかります。数百個の規模では国内のほうが総額で安く済むことも多くあります。

07国内で仕様を固めてから海外へ

国内でサンプルと初回ロットを作って仕様を確定させ、売れ方を確認してから、数量が増えた段階で海外を検討する進め方があります。確定した仕様書があれば切り替えは進めやすくなります。中国での具体的な手順は中国OEMの始め方、費用の内訳はOEMの費用はいくら?

FAQよくある質問

海外OEMはどのくらいの数量から有利になりますか?

品目によりますが、固定費が薄まる数千個規模から差が明確になります。数百個では国内と総額が並ぶことも多いです。

海外の工場が作り直しや返金に応じない場合はどうしたらいいですか?

代金を先に全額送っていると、実務上は打つ手がほとんどありません。受け取り確認まで支払いが保全される取引の仕組みを使うか、出荷前検品の合格を残金支払いの条件にしてください。

海外の品質は国内より劣りますか?

工場差が大きいというのが実態です。基準書と出荷前検品を条件にすれば必要な品質は確保できますが、差が出たときの作り直しは国内のほうが通りやすいです。

「日本製」と表示できる条件はありますか?

実質的な製造工程がどこで行われたかで判断されます。海外で縫製し国内で仕上げただけでは表示できない場合があるため、事前に確認してください。