05品質・トラブル更新 2026-09-02読了 約6

OEMでよくあるトラブル10選原因と防止方法

OEMのトラブルは、納品時に突然起きるのではなく、条件を決めなかった時点で発生が決まります。10件の典型例を、防げるタイミングごとに並べました。

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目次13
  1. 01トラブルは3つの時点で仕込まれる
  2. 021. 色が指示と違う
  3. 032. 寸法が合わない
  4. 043. 素材が別物にすり替わる
  5. 054. 納期が遅れる
  6. 065. 数量が足りない・多い
  7. 076. 見積もり後に追加請求が来る
  8. 087. 不良品の割合が高い
  9. 098. 連絡が途絶える
  10. 109. 金型や型紙を返してもらえない
  11. 1110. 同じ商品が他社から出る
  12. 12発注前チェックリスト
  13. Q&Aよくある質問

01トラブルは3つの時点で仕込まれる

OEMの問題は納品時に突然起きるのではなく、条件を決めなかった時点で発生が決まります。以下の10件は、いずれも発注前・サンプル時・量産前のどこかで防げるものです。

021. 色が指示と違う

「白」「ネイビー」といった言葉だけで進めると、材料のロット差も含めて必ずずれます。色番(PANTONE、DICなど)で指定し、実物の色見本を渡します。量産では反ごとの差が出るため、許容範囲を先に決めておきます。

032. 寸法が合わない

サイズ表に許容差(±1cmなど)が入っていないと、測る場所も基準も工場任せになります。測定箇所を図で示し、各寸法に許容差を書くだけで大半は防げます。

043. 素材が別物にすり替わる

材料の欠品時、同等品への変更が工場側の判断で行われることがあります。素材は品番まで指定し、「代替材料の使用は事前承認が必要」と書面に入れておきます。

054. 納期が遅れる

遅延の原因は材料待ちと承認待ちが大半です。工程ごとの締切を決め、遅れが出た時点で連絡する運用にしておきます。工程別の日数はOEMの納期はどのくらい?

065. 数量が足りない・多い

業界によっては生産数の±数%を許容する慣習があります(過不足納品)。許容するかどうか、不足分をどう精算するかを発注時に決めます。

076. 見積もり後に追加請求が来る

「単価に含まれる範囲」が曖昧なときに起きます。検品・梱包・送料・型代の扱いを見積書の段階で確定させます。確認項目はOEMの見積もりで確認するべき項目

087. 不良品の割合が高い

検査基準がないと、良品の定義が工場基準になります。限度見本(ここまでは許容、ここからは不良)を用意し、抜取り数と判定基準を決めておきます。OEMの検品とは?を参照してください。

098. 連絡が途絶える

担当者が1人しかいない場合に起こりがちです。窓口を2名にしてもらう、返信が3営業日ないときの連絡手段を決めておく、といった運用で回避します。やりとりが電話や複数のアプリに分散すると、合意内容の確認そのものが難しくなります。

109. 金型や型紙を返してもらえない

費用を負担しても、所有権が明記されていなければ工場保管のままになります。「発注側の所有」「保管期間」「返却条件」を契約に入れます。OEM契約で確認すること

1110. 同じ商品が他社から出る

デザインを渡した工場が、類似品を別ブランドへ供給するケースです。秘密保持契約と類似品の製造・販売の制限を条項に入れ、デザインの権利帰属も明記します。

12発注前チェックリスト

  • 仕様書に寸法・材料・加工・許容差が数値で入っている
  • 色は色番と実物見本の両方で指定した
  • 量産確認サンプルの承認を工程に入れた
  • 検査基準と限度見本を共有した
  • 不良・遅延・過不足納品の対応を書面にした
  • 金型・型紙・データの所有権を決めた

FAQよくある質問

トラブルが起きたとき、まず何をすべきですか?

現物の写真、数量、発生率を記録し、指示との差分を文章で整理します。原因の切り分けが済む前に金額交渉に入ると長引きます。

チャットでの合意は有効ですか?

内容が特定できれば意味を持ちます。ただし条件変更は都度テキストで残し、最終版を1か所に集約しておくのが安全です。

少額の取引でも契約書は必要ですか?

契約書の形式でなくても、発注書に品質基準・納期・不良時の対応を書いておけば機能します。