01納期は工程の合計で考える
「納期2か月」と言われても、それは量産にかかる日数だけを指している場合があります。手元に届くまでの日数は、見積もり・サンプル・承認・量産・輸送の合計です。
| 工程 | 日数の目安 | 遅れやすい原因 |
|---|---|---|
| 見積もり | 2〜7日 | 情報不足で往復が増える |
| サンプル製作 | 1〜4週間 | 材料の手配待ち |
| サンプル確認と修正 | 1〜3週間 | 発注側の確認が止まる |
| 量産 | 2〜8週間 | 生産枠の空き、材料の欠品 |
| 検品・出荷準備 | 3〜7日 | 不良発生で全数検品に切り替え |
| 輸送(国内/海外) | 1〜3日/2〜4週間 | 通関、繁忙期の船便逼迫 |
02品目による違い
| 品目 | 納期の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| Tシャツ(既製ボディ+加工) | 2〜4週間 | 在庫ボディがあれば最短 |
| アパレル(生地から) | 2〜4か月 | 生地を新たに染めるとさらに延びる |
| 雑貨・小物 | 1〜3か月 | 副資材の手配が律速になる |
| 樹脂・金属加工(新規金型) | 3〜6か月 | 金型製作に1〜2か月 |
03遅れの原因は承認待ちが多い
工場側の遅延より、発注側の判断待ちで止まる日数のほうが長くなりがちです。サンプルが届いてから修正指示を出すまでに2週間かかれば、その2週間はそのまま納期に加算されます。
- サンプル確認の担当と期限を先に決めておく
- 修正指示は1回でまとめて出す
- 副資材(タグ・箱)の手配を量産と並行で進める
- 祝日・連休・繁忙期を工程表に書き込む
04逆算スケジュールの作り方
- 1
販売開始日を決める
イベントや商戦期から、動かせない日を確定させる。
- 2
在庫の受入日を置く
撮影・検品・出荷準備の日数を確保して2〜4週間前に。
- 3
量産期間を差し引く
工場に確認した実日数+バッファ1週間。
- 4
サンプル期間を差し引く
製作+確認+修正で3〜6週間を確保する。
- 5
問い合わせ開始日が出る
この日から動き出せば間に合う、という起点になる。
05急ぐときに効く手段
- 既製品への加工に切り替える(材料の手配日数を消せる)
- 工場の在庫材料・標準仕様から選ぶ
- 色数・サイズ展開を絞って工程を短くする
- 航空便に切り替える(海外。費用は上がる)
- 特急対応の可否と割増費用を確認する
国内は年末とアパレルの端境期、海外は旧正月(春節)前後に生産が集中します。この時期をまたぐ場合は、通常より2〜4週間の余裕を見込みます。
06納期を守るための取り決め
納期は「起算日」で揉めることが多くあります。発注日か、仕様確定日か、前払金の入金日か。どこから数えるかを発注書に書き、遅延時の連絡義務と遅れた場合の扱いも決めておきます。条項の書き方はOEM契約で確認すること、サンプル工程の詳細はOEMのサンプル製作とは?。
FAQよくある質問
OEMの納期はどのくらいかかりますか?
国内・小ロットで1.5〜3か月、海外で3〜5か月が目安です。既製品への加工なら2〜4週間で完了する場合もあります。
納期を短縮できますか?
既製材料を使う、色数を絞る、サンプルを簡易化する方法があります。特急対応は割増費用が発生することが一般的です。
納期遅延が起きたときの対応は?
遅延時の連絡義務と、遅れた場合の扱い(分納、値引き、解除)を発注時に決めておきます。
初回と2回目で納期は変わりますか?
型・版・仕様書が使えるため、2回目以降は短くなります。サンプル工程がなくなる分だけ短縮されます。