01サンプルは何のために作るのか
サンプルの目的は「仕様どおりに作れるか」と「量産で同じものが再現できるか」を確認することです。見た目の好みを確かめる工程ではないため、何を確認するサンプルなのかを決めてから依頼すると修正が減ります。
02サンプルの種類
| 種類 | 確認すること | タイミング |
|---|---|---|
| 1st サンプル(試作) | 素材、構造、寸法が成立するか | 仕様書提出後 |
| 修正サンプル | 指示した修正が反映されたか | 1stの指摘後 |
| 色見本・材料見本 | 色と素材の実物確認 | 仕様検討中 |
| 量産確認サンプル | 量産と同じ材料・工程で作れるか | 量産の直前 |
03費用と日数の目安
サンプル代は量産単価の3〜10倍程度になることが多く、量産を発注した際に相殺する工場もあります。依頼時に「量産時の扱い」と「無償修正の回数」を確認します。
| 品目 | 費用の目安 | 日数の目安 |
|---|---|---|
| Tシャツ(既製ボディ+加工) | 3,000〜15,000円 | 5〜10日 |
| 縫製品(生地から) | 10,000〜60,000円 | 2〜4週間 |
| 雑貨・小物 | 5,000〜30,000円 | 1〜3週間 |
| 樹脂・金属加工品 | 20,000〜150,000円 | 2〜6週間 |
04サンプル確認のチェック項目
- 寸法:指定箇所を実測し、許容差の範囲内か確認する
- 素材:厚み、風合い、伸び。洗濯や使用後の変化も見る
- 色:自然光と室内光の両方で色見本と比較する
- 加工:プリント位置と寸法、縫製の始末、バリや欠け
- 表示・梱包:タグ、品質表示、ロゴ位置、個包装の仕様
05修正指示の書き方
「もう少し細く」では伝わりません。現物のどこを、どれだけ、どう変えるかを数値で書きます。
- 箇所を特定する(写真に印を入れる、寸法名で示す)
- 数値で示す(身幅を1.5cm詰める、Rを3mmに変更)
- 変更しない箇所を明記する(現状維持の指示も残す)
- 1回の指示で全項目を出す(分割すると工程が増える)
指示の元になる資料の作り方はOEM仕様書の作り方で解説しています。
06量産へ進む判断
量産に進む条件は、寸法と素材が仕様どおりであること、色と仕上げの許容範囲が合意できていること、そして再現性があることです。1点だけうまく作れても、量産で同じ品質が出るかは別の問題です。
全体の流れはOEMの依頼方法、日数の見積もりはOEMの納期はどのくらい?を参照してください。
FAQよくある質問
サンプルは無料で作ってもらえますか?
既製品に近い仕様では無料の場合があります。仕様が独自の場合は有償が原則で、量産時に相殺されることがあります。
サンプルの修正は何回まで可能ですか?
無償は1〜2回が目安です。回数と費用を依頼時に確認しておきます。
サンプルと量産品が違ったらどうなりますか?
承認済みサンプルが基準になります。写真と承認記録を残しておけば、再製作や減額の交渉の根拠になります。
サンプルなしで量産してもいいですか?
既製品に加工するだけなら省略される場合もありますが、寸法や色に要求がある製品では推奨されません。