01アパレルOEMとは
アパレルOEMは、発注側の仕様で服を製造してもらう方式です。企画とデザインは発注側が持ち、生地の調達・パターン・縫製・仕上げを工場側が担います。デザインや型を工場側の提案に任せる場合はODMと呼ばれます(OEMとODMの違いとは?)。
022つの作り方
| 作り方 | ロットの目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 既製ボディ+加工 | 1〜50枚 | プリント・刺繍・タグ付け替え。低コスト・短納期 |
| 生地から縫製(フルオーダー) | 50〜300枚 | シルエットと素材を自由に決められる。型紙が必要 |
初回は既製ボディで検証し、売れ方が見えてから生地から作る、という進め方が現実的です。
03企画から量産までの流れ
- 1
企画・仕様の決定
対象、価格帯、素材の方向、シルエット、サイズ展開を決める。
- 2
生地選び
生地見本(スワッチ)で決定。反単位の最低購入量を確認する。
- 3
パターン作成
型紙とサイズ展開(グレーディング)。初期費用として発生する。
- 4
サンプル製作
1stで寸法と素材、2ndで色と仕上げを確認する。
- 5
量産確認サンプルの承認
量産と同じ材料・工程で作った1点を承認。ここで仕様が確定する。
- 6
量産・検品・納品
縫製→仕上げ(プレス・タグ付け)→検品→出荷。
全体で2〜4か月、生地を新たに染める場合はさらに数週間かかります。
04加工の選び方
| 加工 | 向いている条件 | 注意点 |
|---|---|---|
| シルクスクリーン | 同じ柄を数十枚以上、色数が少ない | 色ごとに版代。グラデーションは苦手 |
| インクジェット(DTG) | 1枚から、写真やフルカラー | 濃色生地で風合いが変わる |
| 転写(熱転写・DTF) | 小ロットで多色 | 耐久性は方式により差がある |
| 刺繍 | ロゴを立体的に見せたい | 細い線や小さい文字は再現しにくい |
| 織りネーム・下げ札 | ブランド表示 | 最小ロットが数百枚単位のことが多い |
05ロットを決めるのは生地とサイズ展開
アパレルで数量が膨らむ最大の要因は、生地の最低購入量とサイズ展開です。生地は反(1反あたり数十m〜)でしか買えないことが多く、余りは発注側の負担になります。
- 色を2色にすると、生地の最低購入量も2倍になる
- サイズを4展開にすると、各サイズの生産数を確保できる数量が必要になる
- 既製ボディを使えば、生地の最低購入量の制約は外れる
工場や生地商社の在庫生地(残反)を使えば、少量でも生地から作れる場合があります。数量の考え方は小ロットOEMとは?。
06依頼時に用意する資料
- デザイン画または参考画像(正面・背面)
- サイズスペック(着丈・身幅・肩幅・袖丈など、許容差つき)
- 素材の希望(混率・厚み・風合い。近い既製品があれば現物)
- 色指定(色番と実物見本)
- 副資材(タグ、ボタン、ジップの希望)
- 数量とサイズ配分、希望納期
書き方はOEM仕様書の作り方、サンプルの進め方はOEMのサンプル製作とは?、費用の内訳はOEMの費用はいくら?で解説しています。
FAQよくある質問
アパレルOEMは何枚から依頼できますか?
既製ボディへの加工なら1枚から、生地から縫う場合は1型50〜300枚が目安です。色数とサイズ展開を絞ると下限が下がります。
デザイン画が描けない場合はどうすればいいですか?
参考にしたい既製品の写真や現物、寸法の希望があれば進められます。デザインから任せる場合はODM対応の工場を探します。
生地は自分で用意すべきですか?
工場の提案から選ぶのが一般的です。持ち込みも可能ですが、縫製時の不具合の責任範囲を事前に決めておきます。
同じ服を追加生産できますか?
型紙と仕様書が残っていれば可能です。生地は染めロットの差が出るため、色の許容範囲を決めておきます。