01小ロットOEMとは
小ロットOEMは、数百個以下、場合によっては1個から生産を受ける方式です。既製品のカスタマイズ、在庫材料の活用、汎用金型の利用など、工場側が段取りを軽くできる作り方で成立しています。定義は業界で異なり、アパレルでは50枚、樹脂成形では500個でも小ロットと呼ばれます。
02何個から作れるのか
| 品目 | 小ロットの目安 | 下限を下げる条件 |
|---|---|---|
| Tシャツ(既製ボディ+加工) | 1〜30枚 | ボディを工場の在庫から選ぶ |
| Tシャツ(生地から縫製) | 50〜300枚 | 色を1色に絞る |
| ニット・アウター | 30〜100枚 | 既存の型を流用する |
| 刺繍ソックス・小物 | 1〜50点 | 既製品への加工として依頼する |
| 樹脂成形品 | 100〜1,000個 | 汎用金型・簡易型を使う |
| 化粧品・雑貨(充填) | 300〜3,000個 | 既存処方・既存容器を選ぶ |
同じ品目でも「材料から作るか、既製品に加工するか」で下限は10倍以上変わります。まずどちらで作るかを決めるのが先です。
03なぜ最低ロットがあるのか
- 段取り費:機械の設定、版・型の交換、色の切り替えは数量に関係なく発生する
- 材料の最低購入量:生地は反単位、樹脂はkg単位。余りは発注側の負担になる
- 生産枠:1日の稼働枠を小口案件で埋めると採算が合わない
下限の仕組みと、実質のMOQが色数やサイズで増える点はMOQとは?で詳しく扱っています。
04小ロットのメリットとデメリット
| 内容 | |
|---|---|
| メリット | 在庫リスクが小さい/少額で試せる/売れ方を見てから改良できる/複数デザインを試せる |
| デメリット | 単価が高い/選べる素材と加工が限られる/再生産で色や材料が変わることがある/対応する工場が限られる |
05単価との関係
多くの工場は数量帯ごとの単価表を持っています。MOQちょうどの単価が最も高く、次の数量帯で段のように下がります。目安として、数量を5倍にすると単価が3〜5割下がる例は珍しくありません。見積もりでは100/300/500個のように数量を並べて出してもらうと判断しやすくなります。費用の内訳はOEMの費用はいくら?。
FAQよくある質問
OEMは1個から作れますか?
既製品への加工(プリント・刺繍・彫刻)なら1個から受ける工場があります。材料から作る場合は数十〜数百個が下限です。
小ロットだと品質は落ちますか?
工程は同じなので品質自体は変わりません。ただし材料のロット差を吸収しづらいため、色ブレの許容範囲は事前に決めておきます。
小ロットから量産に切り替えられますか?
同じ工場なら型・版・仕様書が使えるため容易です。初回時点で量産の見込み数量を伝えておくと条件が良くなります。
小ロット対応の工場はどう探せばいいですか?
公開されているMOQで絞るのが最短です。経路ごとの比較はOEM工場の探し方で扱っています。