02費用・ロット更新 2026-09-02読了 約6

OEMの費用はいくら?製造費・サンプル代・初期費用を解説

OEMの支払いは「単価×数量」だけでは終わりません。費用を5つに分けて考えると、見積もりの比較も、想定より高くなった原因の特定も一気に簡単になります。

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目次8
  1. 01OEMの費用は5つに分かれる
  2. 02製造費(単価)の中身
  3. 03サンプル代の目安
  4. 04初期費用がかかるもの
  5. 05見落としやすい費用
  6. 06数量が増えると単価が下がる理由
  7. 07予算は売価から逆算する
  8. Q&Aよくある質問

01OEMの費用は5つに分かれる

OEMの支払い総額は「単価×数量」だけではありません。次の5区分に分けると、見積もりの比較も、想定より高くなった原因の特定も簡単になります。

区分内容支払うタイミング
製造費(単価)材料・加工・検品・梱包など1個あたりの費用量産の発注時
サンプル代試作の製作費と送料。修正のたびに発生サンプル依頼時
初期費用金型・版・パターン・データ作成費初回のみ
副資材費タグ・箱・袋・ボタンなど。最小ロットが別に設定される手配時
物流・検品費送料、海外なら輸送費・関税・通関費、第三者検査費出荷時または納品後

02製造費(単価)の中身

工場の単価には材料費のほかに人件費と管理費が乗っています。内訳を分けると、どこを削れば安くなるのかが分かります。

  • 材料費:生地・樹脂・金属など。相場と最低購入量に左右される
  • 加工費:縫製・成形・組立。工程数がそのまま増減する
  • 副資材費:タグ・ボタン・箱・袋。点数が多いほど積み上がる
  • 検品・梱包費:全数検品か抜取りかで差が出る
  • 段取り費:機械や版の切り替え。数量で割るため小ロットで単価に響く

単価を下げる方法は値引き交渉ではなく、工程・副資材・数量のどれかを動かすことです。

03サンプル代の目安

サンプル代は量産単価の3〜10倍程度に収まることが多く、量産を発注した際に相殺する工場もあります。見積もり時に「量産時の扱い」を確認しておきます。

品目サンプル代の目安
Tシャツ・カットソー3,000〜15,000円
ニット・アウター15,000〜60,000円
雑貨・小物(縫製)5,000〜30,000円
樹脂・金属加工品20,000〜150,000円

04初期費用がかかるもの

初期費用は「1回作れば次から使える資産」です。再発注が前提なら、初期費用が高い工場のほうが総額で安くなることもあります。

項目目安備考
版代(シルク・箔押し)3,000〜10,000円/色色数ごとに発生
パターン・グレーディング10,000〜50,000円/型サイズ展開数で増減
金型(樹脂・金属)数十万円〜所有権の取り決めが必要
データ作成費数千円〜数万円ロゴのトレース、刺繍データなど

金型の所有権は後で争いになりやすい項目です。OEM契約で確認することで扱っています。

05見落としやすい費用

  • サンプルの往復送料(海外なら1回で数千円〜)
  • 副資材の最小ロット(タグや箱だけ数百個単位になることがある)
  • 仕様変更にともなう版・型の作り直し費用
  • 海外発注の関税・通関手数料・国内配送費
  • 為替差(外貨建て見積もりの場合)

06数量が増えると単価が下がる理由

初期費用と段取り費は数量に関係なく発生するため、数量で割った金額が単価に乗ります。小ロットの単価が高いのはこの割り算の結果です。数量帯ごとの下がり方はMOQとは?、少量で作る方法は小ロットOEMとは?で解説しています。

07予算は売価から逆算する

「いくらかかるか」より「いくらまで出せるか」を先に決めると相談が早く進みます。自社ECのみで販売する場合は原価率25〜35%、卸を通す場合は15〜25%が一つの目安です。目標単価を伝えれば、その範囲で作れる仕様を工場側が提案できます。

FAQよくある質問

OEMの初期費用はいくらくらいですか?

プリント中心のアパレルなら版代の数千円〜数万円で収まります。金型を作る樹脂・金属加工品では数十万円以上になることもあります。

サンプル代は返ってきますか?

工場によります。量産発注時に相殺する例があるため、見積もり段階で確認してください。

同じ仕様で見積もりの差が大きいのはなぜですか?

単価に含まれる範囲(検品・梱包・送料)と初期費用の扱いが違うためです。条件を揃えると差は縮みます。詳しくはOEMの見積もりで確認するべき項目

予算が合わないときはどう相談すればいいですか?

数量を上げる、仕様を1段落とす、納期に幅を持たせるの3つが基本です。目標単価を伝えると代替案が出やすくなります。