目次7
01MOQとは最低発注数量のこと
MOQ(Minimum Order Quantity)は、工場が1回の注文で受けられる最低の数量です。単価表の下限であると同時に、材料の最低購入量と段取りの採算ラインを示しています。
02MOQ・ロット・SPQの違い
| 用語 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| MOQ | 受注可能な最低数量 | MOQ100=100個以上で受注 |
| ロット | 1回の生産単位 | ロット100=100個単位で生産 |
| SPQ | 梱包の最小単位 | SPQ24=24個入りの箱単位 |
| MOA | 最低発注金額 | MOA10万円=金額で下限を設定 |
03工場がMOQを設ける理由
- 材料の最低購入量:生地は反、樹脂はkg、糸はコーン単位で仕入れる
- 段取り時間:機械設定・版交換・色替えは数量に関係なく発生する
- 生産枠:1日の稼働枠を小口案件で埋めると採算が合わない
04色数・サイズで実質のMOQは増える
見落とされがちなのが、MOQが「品番ごと」「色ごと」に設定される点です。合計数量が足りていても、内訳が下限を割ると受注できません。
| 条件 | 合計数量 | 実質の必要数量 |
|---|---|---|
| 1色1サイズ・MOQ100 | 100 | 100 |
| 2色1サイズ・色ごとMOQ100 | 100 | 200 |
| 1色4サイズ・サイズごとMOQ30 | 100 | 120 |
数量を増やせないときは、色とサイズを絞るのが最も効きます。
05MOQと単価の関係
多くの工場は数量帯ごとの単価表を持っています。MOQちょうどの単価が最も高く、次の数量帯で段のように下がります。段取り費が薄まるMOQの2〜3倍で1〜3割、材料の最低購入量を超える数量で値下げ幅が最も大きくなるのが一般的な形です。見積もりでは数量を並べて出してもらいます。
06MOQを下げる交渉材料
- 色・サイズを絞る(実質のMOQを下げる)
- 工場の在庫材料・標準仕様から選ぶ
- 納期を工場都合に合わせる
- 年間の合計数量と再発注の見込みを提示する
- 初回のみ小ロット、次回から通常ロットという条件を提案する
少量で作る方法は小ロットOEMとは?、単価の構造はOEMの費用はいくら?で解説しています。
FAQよくある質問
MOQとロットは同じ意味ですか?
ロットは1回の生産単位、MOQはその下限です。「ロット100」は100個単位での生産、「MOQ100」は100個以上で受注可能を意味します。
MOQは交渉で下げられますか?
色数を減らす、標準材料を使う、納期に幅を持たせるなど、工場の負担を下げる条件と引き換えなら下がることがあります。
MOQが書かれていない場合はどう確認しますか?
希望数量を伝えると、受注可能な下限と数量帯ごとの単価が返ってきます。
MOQを超えて発注すると単価はどれくらい下がりますか?
品目によりますが、数量を5倍にして3〜5割下がる例があります。数量帯ごとの単価表で確認します。