01見積もりは条件を揃えてから比較する
見積書の数字は、含まれる範囲が違えば比較になりません。3社から届いた見積もりを同じ条件に置き直すと、最安と最高の差が数%しかない、ということも起こります。まず単価の定義を揃えます。
02確認する12項目
| 項目 | 確認する内容 |
|---|---|
| 単価の内訳 | 材料・加工・検品・梱包のどこまで含むか |
| 数量帯 | その単価が成立する数量。数量別の単価表があるか |
| 最低ロット(MOQ) | 受注可能な下限。色・サイズ別の下限もあるか |
| 初期費用 | 金型代・版代・パターン代。再発注時の扱い |
| サンプル費用 | 1回あたりの費用と修正回数、量産時の相殺 |
| 副資材 | タグ・箱・袋が単価に含まれるか、別手配か |
| 納期 | サンプルと量産の日数。起算日はいつか |
| 支払い条件 | 前払いの比率、残金の時期、通貨 |
| 送料・輸送条件 | 工場出荷か指定先納品か。海外ならFOB/CIFなど |
| 検査基準 | 検品方法、抜取り数、判定基準 |
| 不良時の対応 | 再製作・返金・値引きのどれか。負担の分け方 |
| 有効期限 | 材料相場や為替による見直しの条件 |
03安い見積もりが危険なとき
単価だけが低い見積もりには理由があります。理由が納得できるなら問題はなく、確認せずに進めることが危険です。
- 検品が抜取りのみ、あるいは検品費が含まれていない
- 材料が同等品指定で、実際の品番が確定していない
- 初期費用や副資材が別立てで、合計すると高くなる
- 納期が長く、繁忙期に後回しにされる前提
海外からの見積もりは、貿易条件(FOB・CIFなど)まで揃えないと比較できません。関税や通関費を含めた見方は中国OEMの始め方で扱っています。
04値引きより効く3つの相談
- 1
数量帯の単価表を求める
100/300/500個での単価を並べてもらう。どこで単価が段になるか分かる。
- 2
仕様を1段落とした案を出してもらう
工場が「これなら安い」と言える標準仕様に寄せる。
- 3
納期に幅を持たせる
特急費用を外し、閑散期に生産を寄せてもらう。
費用の内訳はOEMの費用はいくら?、数量の下限はMOQとは?、書面化する範囲はOEM契約で確認することで解説しています。
FAQよくある質問
見積もりは無料ですか?
概算見積もりは無料の工場が一般的です。図面の作成や試作をともなう場合は費用が発生します。
見積もりの有効期限はどのくらいですか?
1〜3か月が目安です。材料相場や為替の影響が大きい品目では2週間程度のこともあります。
相見積もりであることは伝えるべきですか?
伝えて問題ありません。条件を揃えた比較であることが分かるほうが、具体的な提案が返ってきます。
見積書に書かれていない費用は請求されますか?
記載がない項目(検品、梱包、送料、型代)は含まれていない可能性があります。範囲を明記した見積書を再発行してもらうのが確実です。