01最初に決めるのは1型目と原価
ブランドの立ち上げで先に固めるのは、ロゴやSNSではなく「何を、いくらで作り、いくらで売るか」です。売価から逆算すると、選べる作り方と工場が自然に絞られます。
02売価から原価を逆算する
| 販売の形 | 原価率の目安 | 考え方 |
|---|---|---|
| 自社ECのみ | 25〜35% | 送料・決済手数料・広告費を別に確保する |
| 委託・卸あり | 15〜25% | 卸値は売価の50〜60%が一般的 |
| 受注生産 | 35〜50% | 在庫リスクが低いぶん原価を上げられる |
目標原価が決まったら、その単価で作れる数量を工場に確認します。単価の内訳はOEMの費用はいくら?。
031型目の選び方
- 工程が単純(縫製や成形の難易度が低い)
- サイズ展開が少ない(フリーサイズ、または2サイズ)
- 季節性が低く、通年で売れる
- 小ロットで受けている工場が複数ある
1型目の目的は「作って売る流れを一度通すこと」です。アウターや複雑な構造は、工場との関係と手順ができてから着手すると失敗が減ります。
04立ち上げの流れ
- 1
コンセプトと1型目を決める
誰に、何を、いくらで。1枚のメモで説明できる状態にする。
- 2
目標原価と数量を決める
売価から逆算。初回は在庫リスクを抑える数量にする。
- 3
工場を2〜3社に絞る
同じ内容で問い合わせ、条件を揃えて比較する。
- 4
サンプルを作る
素材・寸法・仕上げを確認。修正は1〜2回を想定。
- 5
量産と販売準備を並行する
撮影、販売ページ、副資材の手配を量産中に進める。
05ブランドを形にする副資材
商品そのもの以外に、印象を決める要素があります。織りネームなどは最小ロットが数百枚単位のこともあるため、商品より先に手配が必要になる場合があります。
- ネームタグ・下げ札(織りネーム、プリントタグ)
- パッケージ(袋・箱・シール)
- 品質表示(家庭用品品質表示法など、品目ごとに必要な表記)
06権利まわりの確認
- ブランド名の商標:同一・類似の登録がないか(特許情報プラットフォームで検索できる)
- デザインの権利帰属:工場に渡したデザインの扱いを契約で明記する
- 製品の責任:自社ブランドを付けて販売する場合、発注側も製造物責任を問われる場合がある
工場との取り決めはOEM契約で確認すること。服から始めるならアパレルOEMとは?、Tシャツ1型で試すならTシャツをOEMする方法が近い内容です。
FAQよくある質問
ブランドを始めるのに最低いくら必要ですか?
既製品への加工なら数万円から始められます。材料から作る場合は、サンプル代・初期費用・初回ロットで十数万円〜数十万円が目安です。
商標登録は先にすべきですか?
販売前に類似の登録がないか確認するのは必須です。登録自体は、名前を長期的に使うと決めた段階で検討すれば足ります。
1型目は何個作るべきですか?
売り先が決まっていない段階では、消化に3か月かからない数量を上限にします。小ロット対応の工場なら数十個から可能です。
OEMとODMのどちらで始めるべきですか?
自社で仕様を決められるならOEM、開発の時間と予算が限られるならODMが向きます。違いはOEMとODMの違いとは?で扱っています。