05品質・トラブル更新 2026-09-02読了 約6

OEMの検品とは?不良品を防ぐために確認するポイント

検品は最後の作業ではなく、発注時に基準を決めておく仕事です。基準がなければ、届いた物が良品か不良かを誰も判定できません。

000%
目次8
  1. 01検品は発注時に基準を決める仕事
  2. 023段階の検査
  3. 03全数検品と抜取り検査
  4. 04検査基準書に書く項目
  5. 05限度見本を作る
  6. 06受入検査の進め方
  7. 07検品費用の負担
  8. Q&Aよくある質問

01検品は発注時に基準を決める仕事

検品は納品後の作業というより、発注時に「良品の定義」を決めておく仕事です。基準がなければ、届いた物が良品か不良かを判定できません。判定できなければ、再製作も減額も交渉になります。

023段階の検査

段階実施者目的
工場の自主検査工場工程内・出荷前の社内チェック
第三者検査検査会社出荷前に客観的な合否判定を得る
受入検査発注側届いた物が基準どおりか確認する

海外や初回取引では、出荷前の第三者検査を条件にし、合格後に残金を支払う形が安全側の設計です。第三者検査は1回の出荷前検査で数万円〜が目安です。

03全数検品と抜取り検査

  • 全数検品:単価が高い、不良の影響が大きい、数量が少ない場合に採用
  • 抜取り検査:数量が多い場合に採用。抜取り数と許容不良率を事前に決める
  • 抜取りでは統計的な基準(AQL)を使い、水準を数値で合意する

04検査基準書に書く項目

  • 外観:汚れ、傷、色ムラ、糸端。許容する大きさと箇所
  • 寸法:測定箇所と許容差(仕様書と一致させる)
  • 機能:開閉、耐荷重、洗濯後の変化など用途に応じた確認
  • 表示・梱包:タグ、ロゴ位置、品質表示、個包装と外装ラベル
  • 数量:入り数と総数の検数方法

寸法や材料の書き方はOEM仕様書の作り方と揃えます。

05限度見本を作る

限度見本は「ここまでは合格、ここからは不良」を実物で示したものです。写真だけでは判断が分かれる項目(色ムラ、しわ、バリ)に効きます。工場と発注側で同じ現物を1点ずつ持ち、写真と日付を記録します。

06受入検査の進め方

  1. 1

    開梱時に写真を撮る

    外装、梱包状態、ラベルを撮影しておく。

  2. 2

    検数する

    総数とサイズ・色別の内訳を数える。過不足はその場で記録。

  3. 3

    抜取りで確認する

    決めた抜取り数で外観・寸法・機能を確認する。

  4. 4

    不良を記録する

    現象、発生数、発生率、写真を1件ずつ残す。

  5. 5

    直ちに通知する

    事業者間の売買では、不適合の通知が遅れると請求できる内容が制限される。

07検品費用の負担

工場の自主検査は単価に含まれるのが一般的です。第三者検査は発注側の負担になることが多く、費用と実施タイミングを事前に決めます。不良が出て全数検品に切り替える場合の費用負担も、発注時に決めておくと後で揉めません。

不良が見つかったときの動き方と通知期限の扱いはOEMで不良品が届いたらどうなる?で解説しています。

FAQよくある質問

検品費用は誰が負担しますか?

工場の自主検査は単価に含まれるのが一般的です。第三者検査は発注側負担が多く、費用と実施タイミングを事前に決めます。

許容不良率はどのくらいが普通ですか?

品目と用途によりますが、外観の軽微な欠陥で数%前後を許容する設定が一般的です。重要な機能不良は0件が前提になります。

自分で検品に行くべきですか?

初回や数量が大きい場合は有効です。難しい場合は第三者検査や写真・動画での記録で代替します。

検品はいつまでに終えるべきですか?

受領後できるだけ早く行います。事業者間の取引では通知の遅れが不利に働くため、受入検査の期限を社内で決めておきます。